【第14話】記憶と記録に残せ!パンダもなかのZINEを作る #3
このブログをご覧の皆様方、突然ですが最近「遊園地」に行きましたか?
日本最古の遊園地「浅草花やしき」は、規模は決して大きくありませんが、下町ならではのゆるーい空気と、おもてなしの心があふれる各種フードが楽しめるのが魅力的。
大人がひとりでふらりと訪れたり、友人と少人数で過ごすのにもぴったり。
今回は浅草花やしきの歴史と、園内の新エリアに2023年にオープンした「お花見茶屋」でいただいた、映えもお味も満足できるおいしいフードを紹介します。
※本記事は登場する施設・お店・商品のPRではなく、 個人の体験・紹介です。
なお本文中の施設名・店名に対しての敬称を省略しています。

- ZINE制作の第一歩
- 大正天皇もお忍びで訪れた「浅草花やしき」の歴史
- 新エリアに2023年オープン「お花見茶屋」
- 「お花見茶屋」でいただいたフード
- デザートもオススメ!
- 浅草花やしき、大人こそ行くべき!
- 次回予告
ZINE制作の第一歩
過去、ここでも少し書きましたが、私はnoteでもここと同じように「もなか」について綴っています。
そこで【ZINE制作】と入れて記事を書いたり、ハッシュタグを入れると、たぶんこれまでもなかや和菓子に興味がなかった人も反応してくれるんだなー、ということが少しずつわかってきました。
とはいえ和菓子の中でもちょっとニッチな「もなか」、そしてweb、とりわけSNSで活動してこなかった私の知名度のなさで反応は微々たるものですが…
で、今回「パンダもなかZINE」の制作を始めるにあたり、取材のお願いよりも先にしたことが、商品や所在地と並行して、お店や施設の歴史を調べること。
公式サイトの他、お店で配布しているパンフレットなどに書いてあることも多いので、とにかく「見る」。
取材をお願いしたお店・施設等については、Notion内にZINE用のデータベースを制作し、進捗を管理し、それとは別に主な歴史を江戸時代~現代までの年表形式にして綴っています。
そこには上野動物園にやってきたジャイアントパンダたちの生没年、ならびに中国へ旅立った日などもまとめました。好きだけどこれって泥臭い作業だねえ。
【調査中の気づき】街の歴史について
で、この作業をしているうちに気づいたのが、「パンダもなかZINE」の紹介の中心である東京の台東区、特に上野は近代に続く“歴史の大きな節目”に立ち会ってきた場所でもあるという事実です。
たとえば、最後の将軍・徳川慶喜が幕府の終焉を迎えたのは上野のお山にある寛永寺。
江戸城の無血開城の直後に彰義隊と新政府軍の衝突(上野戦争)が起こり、周辺を焼け野原にしながらも一日で終結。
その後に新政府の時代を象徴する動物園や博物館、美術館が生まれ、いまなお多くの人々の娯楽や文化を支える街でもあります。
戦後はヤミ市からアメ横が生まれ、さらにパンダの来園、上越新幹線の開通と、時代が移り変わっても「人々が集う場所」としての上野がありました。
そして、その文化の流れは隣接する浅草の街にも波及していきます。
江戸時代から観光地として栄えた浅草寺を中心に、江戸の下町の面影を色濃く残しながらも、常に新しい娯楽や商いが生まれる街。
浅草もまた、時代ごとの転換点で人々の心をつかみ続けてきた場所です。
いまや世界中の人々が集うあこがれの観光地といっても過言ではないでしょう。
大正天皇もお忍びで訪れた「浅草花やしき」の歴史
今回ご紹介する、浅草寺の西側に位置する日本最古の遊園地「浅草花やしき」の歴史が始まったのは、江戸時代の末期。
アメリカ合衆国のペリー提督が蒸気船を含む4隻の黒船を率いて日本の浦賀沖に現れ、日本に開国を迫った嘉永六年(1853年)にさかのぼります。
浅草花やしきの公式ホームページ「花やしきの歴史」によると、もともとは造園師・森田六三郎によって花園・花屋敷として誕生。
明治初期になると遊戯施設が設置され、珍しい鳥・猛獣の飼育も行われるなど、後の流行語でいう「ハイカラ」な場所として評判に。
大正天皇もお忍びで訪れたことがあると、ホームページに明記されています。
最近私は「昭和天皇物語」に夢中だったので、このエピソードはとてもタイムリーでした。窮屈な宮中を抜け出しての散策は、さぞかし楽しかったことでしょう。
NHKアーカイブスには、関東大震災の折に撮影された
【花屋敷で火災を免れて生き残ったゾウ】の写真が残っています。
震災後、園内に避難者が多く集まってしまったため、やむを得ず動物たちを薬殺したという悲しい歴史も。
園内にはその供養としての「鳥獣供養碑」が建立され、かつてここにいた動物たちは、いまも来園者をあたたかく見守り続けてくれています。
第二次世界大戦が近づくと、動物園は閉園。
名称の変更を数回経た後、昭和22年(1947年)に、遊園地「浅草花やしき」として再開されました。
www.culture.city.taito.lg.jp
※花やしき公式サイトの他、台東区文化探訪アーカイブス「浅草花やしきに遊ぶ」を参考に作成しました。
そして私が浅草花やしきを訪れるのは、たしか3度目。
なんと約25年ぶりの訪問です。
新エリアに2023年オープン「お花見茶屋」
実は今回「パンダもなかZINE」の取材の中で、私が秘かに楽しみにしていたのが、ここ「お花見茶屋」のメニューでした。
調査段階でチェックしたメニューの写真がどれも鮮やかで、見た目だけでワクワクする上に、どんなお味なのかがとても楽しみだったのです。
当日、浅草花やしきに伺ったのはちょうどお昼の12時頃。
いつも単独の取材ですが、今回はいろいろいただいて撮影したかったので、大好きな方に同行者&モデルをお願いしました。やったー。
まずはパンダカーにご挨拶
2人ともお腹ペコペコだったので、すぐに「お花見茶屋」で何かいただきたい気分だったのですが、すぐ近くを見ると浅草花やしきの象徴でもある「パンダカー」の順番が空いたではありませんか!

そう、浅草花やしきの象徴は「パンダカー」🐼
入場口付近に設置された郵便ポストにもパンダカーが乗っています。
(こういうポストだけあつめてZINE作るのも楽しそう…!)

上野動物園が「日本で初めてパンダが来た動物園」ならば、
浅草花やしきは「日本で初めてパンダカーが登場した遊園地」。
かつて浅草花やしきの経営に携わっていた「東洋娯楽機株式会社」が開発したパンダカーは、経営が他の会社に引き継がれた今も園内で元気に活躍中。
お子さんはもちろん、大人も乗ることができます。
子どもたちを魅了する「魔法の乗り物」パンダカー
同行者をモデルに動画撮影を行っていると、つかまり立ちなしの二足歩行を始めたばかりと思しき坊やが、ぴょこぴょことこちらへ歩いてきました。
他に欧米系の中学生くらいの少年が少々無謀な運転を披露したり、アジア系の4歳くらいの女の子がパンダカーにただ跨り、愛おしそうに頭を撫でる姿も。
さまざまな地域・年代の子どもたちの心を惹きつけてやまないパンダカー。
100円玉を投入すると2分間、ゆるーい音楽とともに、ややスローペースで歩いてくれます。

その姿を見ていると、タイパを気にしてばかりの日常が少しくだらなく思えてくるほど。
とはいえ、無謀な操縦は他の来園者の方に迷惑になり、パンダカーの故障や来園者の怪我の原因にもなってしまいます。
パンダカーは安全第一で、みんなで楽しみましょう🐼
また、乗るのはちょっと恥ずかしいかも、という私のような者のために、撮影用のパンダカーもあります。動かなくてもかわいい。

園内の売店「マルハナ商店」には、パンダカーをモチーフにしたお土産もたくさん。
ここでしか買えないオリジナル商品も多く、私は「パンダカー焼き」のキーホルダーを購入しました。

「お花見茶屋」でいただいたフード
おっと、話が脱線しました。
2023年、園内の新エリアの誕生と共にオープンした「お花見茶屋」は、いつでもお花見が楽しめる幻想的な空間の中で、映えとお味のどちらも満足できるフードが楽しめます。
お腹ペコペコの私と同行者は先に「花むすび」をお願いすることにしました。
花むすびは全部で5種類。どれも魅力的で選ぶのに時間がかかってしまいました。
突然ですがアミューズメント施設のフードって、お値段や味のほかにも「食べやすさ」が気になりませんか?
幼いお子さんがいる家庭だと、食物アレルギーの心配もありますよね。
安心してください。浅草花やしき園内の飲食店では、すべてのメニューのアレルギー情報が公式サイト上から事前に確認できます。
園内はもちろん、園外からも利用できるお店もあるので、慣れない観光先でも安心。
私も甲殻類アレルギーがあるので、先にチェックできてとても助かりました。
さらに「お花見茶屋」のメニューは、手を汚さないよう、ひとつひとつフィルムで丁寧に包装されています。
浅草という土地柄、着物姿で来園する女性も多いことから、このような細やかな気遣いがなされているそうです。やさしいー!

更に驚いたのが、花むすびができたての熱々だったこと!そしてすごく美味しい!
サイズはやや小ぶりですが、2つ以上オーダーするならお得感のあるお味噌汁とのセットもあります。
ひとつひとつプラカップを使用して作られているので、外食での衛生面を気にする方にも安心。さらに提供時にお箸をつけてくださいますので、お化粧していても食べやすいです。ここにも細やかな気遣いが感じられます。
デザートもオススメ!
あれ…?もなかの話はどこに出てくるの?と思ったそこのあなた、覚えてくれていてありがとうございます。
更に「あれ?あなたが作っているのは、パンダの形のもなかのZINEじゃなかったの?」と思った人、もっとありがとうございます。
実はこの「お花見茶屋」のメニューには、パンダの形のもなかは存在しません。
でも、「パンダカー焼き」があるのです。
お味は小豆とカスタードの2種類。
ひとつひとつ丁寧に焼かれたパンダカー焼きは、嫌いな人がいないやさしい味。
来世はパンダカー焼きになりたい。

さらに「デセールもなか」なる、持ちやすさ、食べやすさ、写真映え度、話題性、デザートとしての腹持ちが全部満点の次世代スイーツも!
ここは出し惜しみしたくないので書きますが、3種類の「デセールもなか」は、どれも素晴らしいお味でした!
詳細が気になる方は、お花見茶屋の紹介ページをチェケラ!
もなか情報はZINE限定!
今回の記事を書くにあたり、「お花見茶屋」でいただいたフードを、全てお見せするか非常に悩んだのですが、ここからはZINEだけに載せるエピソードとします!
というわけで、もなかのレポートが気になる方はZINEを買ってください。
来年の1月10日(土)、浅草で行われる「ZINEフェス東京」に出展します!
購入してくださった方が、そのまま「パンダもなかツアー」に行ける作りにできるよう、脳みそフル回転の日々です🧠💨
1冊だとよくわからないという富豪の方は、10冊くらい一度に買ってください!
浅草花やしき、大人こそ行くべき!
浅草は平日でも多くの観光客でごった返しているイメージでしたが、取材当日は思っていた以上に周辺の人出が少なく、園内でもゆったりと楽しむことができました。
「お花見茶屋」はもちろんのこと、他にもたくさんの種類のおいしいフードのお店がたくさん揃っています!お酒が楽しめるのもうれしいポイント🍻
周辺の「せんべろ」な飲み屋もいいけど、のんびりしながら散策とおいしいフードを楽しむ。お酒の前にアトラクションを楽しめば、更に素敵な思い出に。
平日のお休みが取れた日には、そんな贅沢な時間の使い方もいいかもしれません。
開園日・開園時間、料金などの詳細は公式サイトで予めご確認ください。
次回予告
次回のnoteには「もなか」と飲み物、他の食べ物との「ペアリング」の記事を。
はてなブログには、ZINE制作をしながら見つけた街の魅力や、もなか以外のおいしいメニューを綴る予定です。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました🐼
【第13話】アンテナショップで出会えたもなかシリーズ-その④
去る10月3日に、はてなブログのTOPページにある「きょうのはてなブログ」に、私が9月に書いた「アンテナショップで出会えたもなかシリーズ-その③」をお選びいただきました。
monakanonakamomonakakana.hatenablog.com
それをきっかけにスターをつけてくださる方、また読者の方も少し増えました。
本日もご覧いただきありがとうございます。
そしてはてなブログ公式様、膨大な記事の中から選んでいただき、ありがとうございました。また選んでもらえるような記事が書けたらいいぬぁー。
というわけで、アンテナショップで出会えたもなかシリーズ第四弾です。
今回は「だるま」の形のもなか2種の記録に加え、全国のだるまもなかを調べてみました。
※本記事は登場するお店や商品のPRではなく、 個人の体験・紹介です。
なお本文中の店名は敬称を省略しています。

- ①金沢 うら田「加賀八幡 起上もなか」(石川県金沢市)
- ②白河菓匠 大黒屋「キャラメルだるま最中」(福島県白河市)
- 全国の個性豊かな「だるまもなか」たち
- 来年1月10日(土)ZINEフェス東京に出展します🐼
①金沢 うら田「加賀八幡 起上もなか」(石川県金沢市)
石川県のアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」。
閉店間際に滑りこんだそこは、「もなか」の宝庫だった。
お味噌汁、お吸い物、洋風のスープなどが入った「汁物系もなか」に、くるみやナッツを使用したもなかなど、もなかしらべ活動者な私にはたまらん品ぞろえ。
店内に「茶バル」も併設し、名産の加賀棒茶の他、五郎島金時を使用したソフトクリームやクラフトビール、日本酒飲みくらべも楽しめる。
食品やお酒以外にも、伝統工芸品も豊富にそろっている。
北陸新幹線に乗らなくてもたどりつける「凝縮された石川県」だ。
キレイで明るい店内を見ている途中、やんごとなき方にふと呼ばれたような気になり、思わず購入しまったのが、今回紹介する「金沢 うら田」の看板商品「加賀八幡 起上もなか」だ。

その形の由来
だるまは転んでも起き上がる形であることから、昔から日本各地で縁起物として親しまれている。
そういえば石川県のPRマスコット「ひゃくまんさん」もだるまの形。
「加賀八幡」とは、おそらく神様の名前だろうけど、いったいどなたのことなのか?
諸々気になったので調べてみた。
加賀八幡とは、四世紀後半~五世紀初頭に存在したと推定される、第十五代・応神天皇のことだそう。
現代の神教では「八幡神」は応神天皇の神霊で、中世以降は武運の神として信仰されている。
余談ですが「軍神」と聞いて、ショート動画に登場する歌舞伎町のホストを思い浮かべてしまった方は、スマホの見過ぎなので早く寝ましょうね。
その応神天皇がご誕生のみぎり、深紅の産着を身につけた際の姿をなぞらえて作られたのが、郷土玩具の「加賀八幡起上り」。
子どもの多幸を願った誕生祝い、また転んでも起き上がることから商売繁盛のおまもりとしても人気で、金沢を象徴するモチーフにもなっている。

そのお味は…
「加賀八幡 起上もなか」は、金沢のおみやげの定番品でもある。
アンテナショップ以外にも、うら田の各店舗の他、空港などでも販売されているようだが、なんとうら田の直営店には「加賀八幡起上もなかにそっくりな可愛らしいお人形」入りのバージョンが販売されているらしい。めっちゃほしい!
金沢は仕事やプライベートの旅行で何度か訪れたことがあるが、その頃はまだ「もなか」に目覚めていなかったため、気づかずスルーしてしまっていた。残念すぎる。
熱い緑茶を淹れた後、おそれ多くも玉体の頭からかぶりつくと、中には上品な甘さのつぶあん。甘さは後を引かず、何個でも食べられそうだ。

なお、都内での「もなかしらべ」活動の中で、神様や仏様の顔を模した形のもなかをいくつか見つけてきたけど、普段はありがたいと言って拝んでいる神仏のお姿をお菓子にして、顔からかぶりつくってちょっと可笑しいよね。
日本国内ではそういうお菓子が手軽に買えて、おいしいというのも面白い。
誰か専門的に研究して本を書いている人はいないんだろうか。
最後に、このもなかの真っ赤な包み紙。
限られたスペースの中に「引き」の美学が強く宿っている。
おみやげの他、出産祝いにも人気のようだけど、デザイン関係を志す人にも、気軽に手にしてもらいたい。
②白河菓匠 大黒屋「キャラメルだるま最中」(福島県白河市)
日本橋にある、福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館 MIDETTE」で見つけた、キャラメル入りのだるま形もなか。
福島県白河市にある「白河菓匠 大黒屋」のお菓子である。
なおここも「八重洲いしかわテラス」に負けず劣らず、個性豊かなもなかがたくさん揃っていて最高。
奥には飲食スペースがあり、期間を区切って福島県のラーメンや焼きそばの名店のメニューを提供する他、会津中央乳業の「べこの乳」を使用したソフトクリームなどが楽しめる。
その形の由来
「白河の関」という名をニュースや歴史関連の番組で耳にすることがあっても、その地の文化やお菓子に実際に触れる機会は意外と少ない。
みちのくの玄関口とも呼ばれる「白河の関」は、能因や西行、松尾芭蕉らの歌人が訪れ、源義家や義経にまつわる伝説も残っているとか。
その地で歴史を見つめ続けてきた、樹齢約800年を超える古木もあるようだ。すごー。
そんな白河の顔ともいえるのが「白河だるま」。
江戸時代、藩主・松平定信公の頃に作られ始め、縁起物として今も根強い人気を誇っている。
目が描かれていない状態で購入し、片目に願いを込めて目を描き、願いが叶ったらもう片方の目を描く。
眉の形は鶴、ひげの形は亀、顔の周囲に松竹梅をモチーフにした柄が入っている、私が子どもの頃に祖母の家で見かけてちょっと怖かっただるまさんだ。
白河市では毎年2月に「白河だるま市」という伝統行事があるようで、このイベントは春の訪れを告げる存在であるとか。
そんな歴史あるだるまをモチーフにしているのが、今回紹介するキャラメル入りのだるま形もなか。 アンテナショップに並ぶのはこの商品だけだったものの、「白河菓匠 大黒屋」では、これ以外にも多くの種類のだるま最中を取り扱っている。


そのお味は…
キャラメル風味の白あんが入っているのかな?と思ったら、なんとキャラメルフィリング入り!

「大黒屋」の名を背負ったその背中は、幸運を呼んできてやるからお前も頑張れよ!と励ましてくれているかのようだ。

頭から口にした瞬間、巫女型の私の頭にすごいスピードで直感が走った。
仕掛け次第で「若者の和菓子離れ」を食い止めることのできる存在になりうるお菓子であると。
若者が集まる大手カフェチェーンでは、季節を問わずキャラメルソースを使ったニューが大人気だ。
若い世代の心をつかむには「SNS映え」だけでなく、販路や味、素材の組み合わせの工夫が必要である。
加えてコスパと話題性が重視される今の世の中。3個入りで400円程度の手軽さに、縁起の良いだるまの形で写真映えする見た目と、必要な要素はすべて揃っている。
もしかしたら近いうちにSNSでバズって、大きく注目されるかもしれない。
お味はキャラメルだから当然だが、固めの濃厚なプリンをイメージさせる。
緑茶ではなく、コーヒーを淹れればよかった。
大手カフェチェーンのレジ横に置くのは少し難しいかもしれないけれど、この形と味わいは、購入のしやすささえ確保できれば、きっとSNSを通じてバズるはずだ!
このもなかはびっくりするくらい美味しい。
お店の公式サイトでも購入できるが、アンテナショップの店頭で販売しているのを見つけられたら、ぜひ購入してお召し上がりいただきたい。
全国の個性豊かな「だるまもなか」たち
この他にも個性豊かな「だるまの形のもなか」が全国に多数存在している。 残念ながら東京都内にあるお店での購入はできなかったものの、どれも負けず劣らず個性的!ぜんぶ愛おしいな。
三角だるま最中(新潟県阿賀野市)
郷土玩具を模した、新潟県阿賀野市の菓子店・最上屋の「三角だるま最中」は、2023年に閉店した「表参道・新潟館ネスパス」で取り扱っていたことがあるようだ。
中身はなんと「紫蘇餡」。気になって夜しか眠れそうにない。
だるま最中(群馬県高崎市)
赤いだるまの形の容器に入った駅弁「だるま弁当」が有名な群馬県高崎市の和菓子店・丁子堂 房右衛門にも「だるま最中」がある。
実は群馬県は東京都内にアンテナショップがない県のひとつ。採算性を考えると厳しいのかもしれないけど、いつかまた進出してほしい。
起き上がり最中(岐阜県)
岐阜県にも「起き上り最中」があった。栄光堂ファクトリーという会社の商品。
なお岐阜県のアンテナショップは新橋と有楽町をつなぐ高架下の、日比谷OKUROJIに存在している。
本当に小さなお店なので、残念ながらこのもなかはなかった。
だけどインパクト抜群のもなかがあったからそのうち紹介出来たらいいなあ。
だるまさん(京都府)
都内のデパートにもお店がある、京都の老舗和菓子屋「笹屋伊織」。
残念ながらこちらは京都にある一部のお店限定の取り扱いのようだけど、ちょっととぼけた顔とネーミングの「だるまさん」。顔が好きすぎる。
だるま最中(山口県下関市)
山口県下関市、油谷湾を目の前に臨む場所にある、「だるま堂」の「だるま最中」。 山口県のアンテナショップも八重洲にあるけど、もなかは一種類しか見た事ないのでこちらも取り扱ってほしいー。
会津 起き上がり最中(福島県会津若松市)
だるまに似た形の郷土玩具「起き上がり小法師」。 福島県の会津若松市には、その形のもなかに、福島県産の桃を使用したあんと和三盆あんを入れて食べる「お手詰め最中」がある。 少し前に日本橋ふくしま館で見かけたので、取り扱いが復活することを願っています。
今回調べられたのは以上ですが、きっとまだあるはず。 いつか全部集めて、全国だるまもなかサミットをやってみたいな。

来年1月10日(土)ZINEフェス東京に出展します🐼
2026年1月10日(土)、浅草にある「東京都立産業貿易センター 台東館」で開催される「ZINEフェス東京」に参加を申し込みました。
10月4日(土)のZINEフェスに行ってみたらすごい盛況だったのと、自分が作っている「パンダもなかZINE」に登場するお店のほとんどが、台東区内に存在することから、初めてのZINEは台東区で頒布したい!と思ったのです。
会場は浅草寺の二天門のすぐ近くなので、ZINEを購入してくれたらそのまま「パンダもなかツアー」に行けるつくりにしたいと思い、主にページ構成で試行錯誤を繰り返しています。苦しいけどたのしー!
次回は、浅草の老舗遊園地のフードの魅力を語りたいと思います。ZINEに掲載するお店の先行記事です。おたのしみに!
【第12話】記憶と記録に残せ!パンダもなかのZINEを作る #2
だいぶ涼しくなったって本当か?
年齢を重ねるにつれ大汗かきになってしまい、今日も帽子かぶって日傘をさし、汗を拭き拭き歩いています。
そんなとき、ひと休みしながら小腹を満たしてくれるのが「あんみつ」。
冷たさと甘さがすっと沁みて、汗だくの身体をやさしく整えてくれるオアシスのような存在。
あれ?ここは「もなか」のブログじゃなかったの?
そうです、もなかのブログなのですが、同じくらい「甘味処」にも興味があります。
安心してください、もなかもちゃんと登場しますよ。
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※本記事は登場するお店や商品のPRではなく、 個人の体験・紹介です。
なお本文中の店名は敬称を省略しています。
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あんみつはバンドである
若い頃、あまりやる気のない感じの喫茶店の厨房でバイトしていたことがある。
そのお店のメニューには「あんみつ」も載っており、オーダーが入るのはかなり稀だったが、その存在はなんとなく音楽を感じさせると思っていた。
まず寒天と赤えんどう豆。
バンドに例えると、リズムの屋台骨になるドラムとベースだろうか。この二つの食材は、職人のように崩れない一定のリズムを刻み続けている。
その証拠に、赤えんどう豆はやや硬めに茹で上げられ、寒天はピシッと賽の目に切られているじゃないか。
そしてバンドの名前にもなっている「あん」と「みつ」だ。
よく考えてみたらサイモン&ガーファンクル、いや藤岡藤巻みたいなネーミング方式だ。
あんとみつはそれぞれギターを手にしたツインボーカルである。
あんは北海道出身、みつは沖縄や奄美の出身。
この二者が奏でる音色はどちらも甘めの声で、素晴らしいハーモニーが特徴だ。
あんはメイクで曲ごとにそれぞれ違った顔を見せ(粒あん・こしあん・白あん・変わり種のあんなど…)他のメニューとのコラボも多い。
みつは曲調によって黒ギャル(黒蜜)、白ギャル(白蜜)の装いを使い分けている。こちらはドリンクメニューとのコラボが中心だ。
この四者のバンドに後から加入したのが、彼らのリズムをやさしく受けとめながらも決して他の音色に引っ張られられない鍵盤楽器の求肥。
普段はナチュラル系の白い衣装だが、ステージ(お店)によっては蛍光ピンク・グリーンなど、妙に派手な衣装を着ていることもある。
最後にシロップ漬けの缶詰フルーツ。パッと思いつくのはミカンだ。
華やかなオレンジ色の衣装に身を包み、スクラッチで擦り入れてアクセントを加えるDJといったところか。
黄桃・白桃や洋梨を採用するところもある。さくらんぼのときもある。彼らはルーツである缶詰のシロップの風味によって、全体のトラックメイクにも影響を与える影の屋台骨でもあるのだ。
更なるメンバー選び
こいつ何言ってんだ?って思っている人もいることでしょう。
大丈夫、私も思っていますよ。
さあ脳内で甘味処のメニューを開いてみましょう。
そのお店の主なあんみつの種類は…白玉、クリーム、フルーツあたりでしょうか。
白玉は舌の上で力強く踊るダンサー。
丸いボディーが器狭しと駆け回る、色白ゴージャスもち肌ボディの持ち主。
クリーム。この場合はソフトクリーム。
普段はコーンを従え、様々な場所で色々なアーティスト(食材)とコラボして活動する、美しくもクールなハープ担当。
フレッシュなフルーツ。彼らは普段はソロ歌手として活動している。
リリース時期(季節)やステージによっては、栗やお芋、かぼちゃなどが顔を出すこともある。活動歴の長いドライフルーツのアンズが参加することも。
なお栗は木に実るので野菜ではなく、果物(果樹)に分類されると最近知りました。
前述のオリジナルメンバーに加え、このスポットメンバーを組み合わせて自分だけの好きな音色を作り出すことが可能なのだ。
「みはし」の思い出
田舎者の私が上野の「みはし」に初めて立ち寄ったのは、あんみつがあまりオーダーされない喫茶店でバイトしていた時期のことだ。
バイト先のお店では日陰メニューのあんみつが、ここでは大スターだった!
そんな衝撃を受けたことをよく覚えている。観光地でもない田舎の出身のため地元に甘味処がなく、ほとんど行ったことがなかったのだ。
それからほどなくして喫茶店のバイトを辞め、上野の隣の根津にたまに立ち寄る仕事に就いた。当時の自宅は大江戸線沿線にあり、根津から上野まで歩き、アメ横あたりをブラブラした後に帰宅することも多かった。
2016年まで上野公園近くにあったマクドナルドでフィレオフィッシュセットを食べ、その道路向かいにある「みはし」上野本店で甘いものを食べる。そんな締め方をすることが何度もあった。
地方に行くことも多く、何より休みがほとんどない仕事だったので、一人でこうして自由な時間を持ち、甘いものを口にできることは貴重な息抜きだった。
仕事帰りに立ち寄るのは辺りが暗くなってからの時間が多く、周りの席には松坂屋や吉池、多慶屋などの紙袋を持ったご婦人の姿も。当時は訪日観光客の姿は今より少なく、一人で来ている人が多かったと記憶している。
嫌なことがあった日も、うれしいことがあった日も、上野に寄れたら「みはし」で締める。
神奈川県に住んでいた時期も、上野から帰るときには必ず立ち寄っていた。友達や当時の恋人と一緒の時もあれば、一人で過ごすこともあった。
寒い時期や空腹のときはお雑煮を頼むこともあったが、最後に必ずお願いするのは「あんみつ」。ちょうどいい温度の緑茶とともに味わう時間が大好きだった。
それぞれが好きな組み合わせで響かせる、みはしのあんみつの「音色」。
私にとって上野は、その音色と、幼い頃に見たパンダの思い出とともにある街だ。
「みはし」の公式サイトのこのページを開いて見てほしい。 www.mihashi.co.jp
「あんみつは味のシンフォニーです。」
そうだ、あんみつはやはり音を感じさせる食べ物なのだ。
だからこそ人々は自分だけの音色を求め、まるでコンサート会場に向かうように何度も「みはし」に足を運び続ける。
あれ?もなかの出番は?
あ、もなかの話を忘れていました。実は「みはし」の一部店舗には、テイクアウト限定の「あいす最中」があるのです!
www.mihashi.co.jp www.mihashi.co.jp www.mihashi.co.jp www.mihashi.co.jp
そして店内飲食時、「最中の皮」をトッピングできます!

思い出がたくさんある上野本店にお邪魔したかったのですが、お客様の列がすごすぎて怖じ気づいてしまい、そこから徒歩5分ほどの「松坂屋上野店」にお邪魔してきました。2023年にオープンしたこちらのお店にも、過去何度か伺ったことがあります。
お店は松坂屋の地下1階にあり、地下歩道を利用すれば外に出ずに入ることができます。また1階にはお土産のあんみつなどが購入できる「みはし」の売店も。
サクサクの最中皮に、クリームやあんこを乗せて頬張ったら、これまで知らなかった歯切れのよい音が聞こえてきました。最中皮はいい仕事するタンバリン担当だ!

こちらのお店ではシンプルな丸型の皮でしたが、「あいす最中」の販売があるお店だと、オリジナルの皮なのかもしれない?
この点はまだ未調査なので、次こそは上野本店にお邪魔したいと思っています!
以下、2025/10/6付けの補足情報です!
ブログをご覧いただいた「みはし」様から正式にお教えいただきました。
アイス最中はオリジナルの大判の最中です。
店舗でトッピングとして提供している最中は、本店も上野松坂屋店と同じ最中です。アイス用より小型で風味も違います。
とのことです。これは次の機会にどちらも食べ比べてみたいですね!
「みはし」公式様、いつも本当にありがとうございます!
ZINEではあのグッズをご紹介します
「みはし」のメニューに「パンダの形のもなか」はありませんが、上野をパッと連想させるあのグッズがあるではありませんか!
えっ何?わからない?それならZINEの発行をお楽しみに!
公式でお伺いした、あのグッズの歴史もご紹介できればと考えています。
また上野・御徒町周辺の「みはし」の各店舗は「上野周辺パンダもなかツアー」の際の休憩場所として欠かせない存在です。
そしてトッピングは「最中の皮」以外にもアイスクリームやきなこなど様々な種類があるので、皆様も自分だけの思い出を形づくる「あんみつ」の音色を探しに行ってみましょう。
超余談ですが昨日「みはし」であんみつを食べた帰り道、上野から電車で約30分のマイホームタウンに帰ってきたところ、犬を連れたおじさんが散歩グッズを入れた「みはし」の紙袋を手にしており、やっぱり私はこのZINEを作る運命だったのかなって勝手に思いました。
さいごに/勝手に宣伝
この記事の画像に写っている、パンダとあんみつのアクリルクリップは、サンスター文具から昨年リリースされたものですが、「みはし」の公式オンラインショップをはじめ、さまざまなECショップ・文房具店などで購入できます。
これでいつでも「みはし」と一緒!
みんなで「みはし」ガチ勢になろうぜ!
Twitter(X)もほぼ毎日更新しているので、ぜひ覗いてみてください。
フォローしてくれたら喜びます。
また本日(10/3)、はてなブログトップページの「きょうのはてなブログ」に、9月に書いた「アンテナショップで出会えたもなかシリーズ-その③」を選んでいただきました。うれちい。
やることいっぱい、ネタもいっぱい。無理しすぎず、ひとつひとつを誠実にがんばる。
monakanonakamomonakakana.hatenablog.com
次回は息抜きにアンテナショップもなか記事を書こうかな。
また見に来てください!